A.B.in Naoetsu

既成のガラス瓶にサンドブラスという技法で表面を曇りガラスのような表情にすることで、普段見慣れたガラス瓶のイメージから少しズラしたような違和感のあるものがうまれ、普段私たちが何を見ているのかということを問いかけます。時間帯や場所によって、さまざまな表情を魅せるこの表現は、海に浮かぶ漂流物が長い時間をかけて姿を変化させるように、直江津が長い時間と歴史のなかで豊かなまちとして形成されてきたことや、あらためて直江津が海のまちであることやその魅力を観る人びとに喚起させます。

青田真也(あおたしんや)

アーティスト。身近な日用品など、さまざまなものの見慣れた表層をヤスリで削る作品シリーズを中心に、本質や価値を問い直す作品を制作。主な展示に、「あいちトリエンナーレ2010」、2014年「日常/オフレコ」(神奈川芸術劇場)、「MOTアニュアル2014」(東京都現代美術館)、「青田真也|よりそうかたち」(Breaker Project、大阪、2018年)など。また名古屋港エリアのアートプログラムやフェスティバルの共同ディレクターも務める。