そらのみなと

見慣れた景色だからこそ意識しないと見落としてしまう、美しい直江津、日本海の光景。波の満ち引きによって作品にすくい取られた海水は、海と同じ面を保ち、鏡面のように空の色を映します。そこに現れる空の色は、毎日、毎時間、毎分、毎秒ごとに、ひとつとして同じにはなりません。壮大な海を切り取り、空をすくって並べることで、見慣れた景色がいくつもの単位として目前に再構成されます。自らの手中に世界をつかんだようなその感覚は、日常に溶け込んでしまった“感動”と、新たな“発見”を呼び起こします。

空間演出研究所(くうかんえんしゅつけんきゅうじょ)

空間演出研究所は、東京藝術大学デザイン科第3研究室のメンバーを中心に、2016年末に活動を開始。代表は東京藝術大学博士課程の西毅徳、所長は同大学デザイン科准教授の鈴木太朗。私たちの望む表現の夢を、フレームに収まることなく社会に対して仕掛けてゆく。